かみちゃんのアフィリエイト日記

最近、ファーザーという認知症の男性を主人公にした映画を観た。

男優はアンソニーホプキンス 88才。

この映画で主演男優賞を受賞。

上映前の待ち時間、あらすじを読んでだいたいのストーリーを頭に入れた。

これが功をなした。非常にわかりやすく、混乱せずに最後まで観ることができた。

観ながら切なくて涙が止まらなかった。

当事者、介護する家族の辛さ。

誰一人としてハッピーにならない。


認知症とは自分がなんなのかもわからなくなる病気。自分がわからないのだから、人のこともわからない。近親者なのか他人なのかも。

ある日突然、記憶がなくなるのではなく少しずつ少しずつ。

過去と現在がごちゃ混ぜ。

親近者と他人がごちゃ混ぜ。 

自分の部屋にいきなり赤の他人がいると錯覚し、混乱。

自分が木だとしたら、枝や葉っぱが少しずつもげていく感覚。

私の叔父が認知症で施設に入居。

部屋でうめきながら頭を壁に叩きつけて血だらけ。もしかしたら自分の脳と戦っていたのかもしれない。

叔父を見舞ったとき、“ごめんなさい。なにもわからない。何も覚えていないんです。”と言ってた。

洋服の着方。首、袖から頭や腕を通すのもわからなくなる。


一日も早く治療薬ができるのを願うばかり。